2006年1月15日(日) 第7回アンサンブルコンサート

活動レポート

メンバー
米村、向井(章)、徳山、井手、舘、阿部、安原(麻)、高梨、山川
佐藤(政)、山田、井上(洋)、上野(千)、高(春)、田中、河村
高(武)、中村、安原(正)、向井(利)、三田、工藤(慶)
井上(裕)、佐藤(正)、山口、長谷川、上野(眞)、角岡、荻原、彦根
目崎、小林、角田

メンバーの感想

・舘(クラリネット)

 お正月が明け、寒い日が続く中、私たちはアンサンブルコンサートを開きます。

定期演奏会とは違い、小編成なので個々のプレイヤーの力の見せ所です。。。お互いの 顔を見ながらアンサンブルをすると、より個々の音を聞き合うことができて、このコ ンサートの本番を迎える時には、よりチームの結束は強くなっていきます。そんなま とまり感のあるアンサンブルが、私は大好きです。
  本番ではなかなか思うような演奏ができなかったと後悔しきりですが、それまでの過程を大事にして、夏の定期演奏会 に活かしていきたいと思います。

・中村(トランペット)

 アンコンはアヴァンに入って4回目の参加になります。今まで色々な曲を演奏してきましたが、今回演奏をしたエワルドは特に貴重な経験になりました、そして一番楽しかったですね。
曲のレベルも非常に高かったんですが、何より自分の一番苦手な「柔らかい音色」を求められました。もともと柔らかい音色は個人的に嫌いだったので全然取り組まなかった事柄でした。ですので最初は一緒に演奏してるMさんの音色とは明らかに違い(今にはじまった事ではないんですが・・・)どうしたら柔らかい音がでるか暗中模索の日々でした・・・

  けど上手な人に引っ張って貰って演奏をしているうちに、何となくですが感じが掴めてきました。多分1人で練習していたら千年練習しても、気付かない事だったと思います。色々とアドバイスをして下さった皆さん、本当に有り難うございました。改めて思ったんですが、アドバイスをして貰えるって事は、本当に幸せな事ですね。

  メンバーの助言と本人の努力?の甲斐あってか、音色の課題は個人的には当日までに何とか間に合ったかなと思います。なぜならば、演奏を聴きに来てくれた同じラッパパートのN野F子さんに「中村さ~ん、音色柔らかくなりましたね~」と言われましたので。いやー素直に嬉しかったですね!他人が評価するって事は、課題の1つはクリアー出来たって事かなっと解釈!?しています。
  それ以外の課題はまだまだでしたが、今回のアンコンでは、以前よりも増して他の人の音も聞ける様にもなってきたと思いますし、学んだ事をアヴァン本体での合奏に生かせれば良いなと思います。
次は夏の定演、気持ちを新たに頑張ります!!

・吉岡(トロンボーン)

 エワルド楽団は向井氏の発起でエワルド作品の演奏を目的に作られた。その向井氏は仕事(塾の講師)で練習時間が限られていたが、合間を縫って精力的に 練習。他の5名も向井氏不在時も日頃しないメトロノームやチューナーを使って練習をした。

  アンサンブルは本当に基礎練習の塊だ。リズム、音程が車に例えるとエンジンとハンドルのようなもの。この車のコックピットにみんな交代で席に着く。誰がついてもエンジンと ハンドルは不可欠。向井氏はエワルド楽団の地図そのものだった。どこに向かうのか、どのルートを 使うかも彼が采配した。それでもメンバーの意見を聞き入れながら。 曲の性格を最も判り易い形で聴衆に伝えようと向井氏はまさにマエストロだった。

  エワルドは険しい道が多く、脱輪続出、正規ルート脱落は度々。ハンドルをしっかり 握っていないとすぐに轍という自己都合のテンポになってしまう。エンジントラブルで 止む無く停車もしばしば。特に2楽章の5拍子はエンストしまくり。 もう少し日頃から言い訳の聞かないメトロノームでの練習をしていればよかったと感じた。 きっちりできないと抑揚(アゴーギグ)など付けられない。本当に難しい。 さらに体力。本番はこの体力に問題が生じた。もっともエンジン効率が良かったのがホルンの慶子さんだった。彼女はメトロノームやチューナーを日頃から使っており基本がしっかりしており曲全体の力配分も正確だった。 基礎練習が大切と少なくとも僕は再確認した。

練習はそれでも楽しいものだった。予想以上に練習の出席率がよく、聞くと、 ハーモニーがきれいに出るやリズムが完璧に揃う瞬間がありなんか快感があると。 私を除くとみんな良い音色を持っており、リズム、音程が揃うだけで楽しくなる。 その上に向井プロデュース音楽が加わるともっと楽しい。本当に楽しい練習だった。

  最後に僕はしばらく訳有って楽器がふけない。アヴァンがよりよい音楽活動を目指すのであるならば、メトロノームを使い、音をテヌートもしくはレガートで分割演奏を練習するのが 近道です。そうすれば音色も良くなり、そうなれば音程もブレスコントロールもうまくなり 本番体力が続くようになる。難しい曲も少ない時間でできるようになる。 本当にそうなる。是非、メトロノームやチューナーを使って練習しましょう。

エワルド下手くそトロンボーン 吉岡靖史

・角田(パーカッション)

 ムーブ町屋へ移って二回目のアンサンブルコンサート。ますます気合いが入ります。 私の率いるBABAB(ババブ)は打楽器パートのK嬢(彼女とはもう人生の半分以上一緒に叩いています)と、フルートパートのY嬢(打楽器もピアノもこなし、合唱団にも所属する才媛)と、 毎回趣向をこらした演目で勝負しています。

  昨年はストリングベースのRくんを迎え、ジャズに挑みました。私(ドラム)は“勉強のために”と、前日の晩、猪俣猛先生のライブを見に行ったところ、その神々しいプレイと存在感に圧倒され、 自分の稚拙な演奏にすっかり自信を失って、とんでもないありさまでした。 おまけに初めてのムーブ町屋ホール。ステージ上の反響の勝手が違い、メンバーの音が聴こえない…。廊下がみんな同じ景色で楽屋へ行くにも迷ってウロウロ…(方向オンチなんです)。 挙句の果てに間違って男子便所へ入ってしまい(便座が上がっていてオカシイなぁとは思いつつ、 ちゃんと用も足し着替えまで済ませちゃいました)出てきたところをNくんに見つかる始末…。セクシーな衣装もなんだか全然着こなせてないし…。今までで一番緊張した演奏会でした。

  そんな昨年の苦~い経験を活かしつつ、今年は“鍵盤打楽器の魅力”と題して選曲をすることに。尻込みするK嬢を口説き落として、本格的な“マリンバの連弾エチュード”。 “バッハ”はY嬢に歌詞を探してもらって歌をメインに。“こんぺいとうの精の踊り”は、チェレスタの摩訶不思議な音色をグロッケン&ヴァイヴで演出。 ムーブを意識してイメトレも積んだので、落ち着いて舞台に上がることができました。マレットが汗ですべらないように朝から水分を控え、楽屋では石鹸でていねいに手を洗い、おまじないも完了です。

  しかして本番の演奏は……残念なミスもありましたが、最後まで緊張感を失うことなく終えられたので、なぜか達成感や爽快感を味わえました。 そして、よほどのマニアの方でなければ鍵盤打楽器だけの演奏を耳にする機会はあまりないと思うので、 (まだまだ未熟な演奏でしたが)これらの音世界をみなさまに紹介できたことをうれしく思っています。

  それより何より、毎回の練習がすごく楽しかったんです。温もりのあるマリンバの響きはまさに“癒やしのネイチャーサウンド”! 練習の度に私の脳にはα波がでまくっていたに違いありません。そのうち「マリンバリラクゼーション」がキテくれるといいなあ~。“クイックマッサージ”みたいに、 「15分¥1000」とかでマリンバをぽろぽろ弾いてリフレッシュした人たちが元気になって出ていくような“マリンバボックス”が街にできたら楽しいだろうなあ~ (でも地球温暖化の影響で、マリンバの材料であるホンジュラスの“ローズウッド”の森もどんどん減少しているんだそうです、悲しいことに)。

  今回は受付係(今まではいつも黒子だった)を担当し、お客様と触れ合えたこともとても励みになりました。ご来場いただいたみなさまにも、 ちょっと頼りないけど野望だけはたくましいバンマスについてきてくれたメンバーにも、実行委員のみんなにも、照明係に燃えてくれたHちゃんにも感謝の気持ちでいっぱいです。

ありがとう。来年もがんばるぜー!