2004年6月27日(日) 第16回定期演奏会

活動レポート

第16回定期演奏会も西新井文化ホール(ギャラクシティ)で開催。
300人余りのお客さんが聴きにきて下さいました!

曲目

第1部
  ケルトの叫び
  戴冠式行進曲「宝玉と王の杖」
第2部
  ダンシング・メガヒッツ
  舞踏会の美女
  ユーロビート・ディズニーメドレー
  ソウル・トレイン
第3部
  コラブルニョン序曲
  吹奏楽のための交響詩「ぐるりよざ」
アンコール
  G線上のアリア
  ジュピター賛歌

メンバーの感想

・米村(フルート)

今回の定期演奏会で「ぐるりよざ」を演奏しましたが、私は龍笛のソロを吹きました。普段はピッコロ吹きですから、当然にFluteⅡ(Ryuteki)ossia Piccolo Soloの譜面が回ってきたのですが、譜面を見た瞬間「こりゃーピッコロじゃ無理!」と思い、「理屈は同じだから練習すりゃ吹けるんじゃないか?」という甘い考えで初心者用龍笛を購入したのが2月。でも買ったその日に「独学は無理!」という事に気付きました。指が(穴が)ふさがらない=音が出ない!根本的にフルートとは持ち方が違うらしいが、どう試してもふさがらない!そんな訳で3月から月1回の龍笛のお稽古通いが始まりました。

3月は持ち方、息の出し方、運指から始まり、4月から「ぐるりよざ」を見てもらいました。そこでまた「龍笛の曲は延ばしはせいぜい6拍(でも四分音符=30で吹けって書いてあるんですけど・・・・)」「使うのは上のD音くらいまで(でもFまで出てく るんですけど・・・・)」「龍笛は♭苦手(でも後半は♭4つなんですけど・・・・)」という衝撃の事実を知ることに。どうやら龍笛奏者にとっても「ぐるりよざ」は難曲らしいのです。「でも買っちゃったしなー」「龍笛でやるって公言しちゃったしなー」「お稽古始めちゃったしなー」「やっぱピッコロじゃつまんないしなー」という妙な意地だけで定演本番まで地獄の日々を送ることに。。。でもお稽古通いは面白かったです。「ちょっと待って先生!今何やりました?」「へー!そんな技が・・・・」 「え゛ー!その指でも出るんですかぁー?」と目からウロコの連続。龍笛らしく聞こえるように仕込んで頂きました。お二人の先生には本当に感謝しております。

さすがにこれだけ長いこと楽器を吹いていると、ここ数年ソロがあっても緊張など全くしなかったのですが、今年は第3部の頭から緊張。ソロの後半にものすごい不安を抱えていたので。でも前半はほぼ思い通りに吹けたし、後半の不安部分も奇跡的にクリアできたのです!もう「ぐるりよざ」が終わったとたん超脱力。じーんと込み上げて来るものがありました。

団員のみんなは「ホントに間に合うのか米村!?」とハラハラしながら練習を見守ってくれてたから、本番後は「よかった」とみんな声を掛けてくれましたが、本番で初めて聴いたお客様にも、もし何かが伝わっていたならば、幸せです。

・山田(ソプラノ、アルトサックス)

毎年この時期、雨が降るか振らないかやきもきしますが、
今年も案の定そうでした。でも、雨はほとんど降らず
ちょっとホッとした気分でした。

一部はケルトのソロで気持ちがいっぱいいっぱいで
楽しむ余裕はまったくなかったけど、
二部は色々な演出や照明が舞台側から見ても素敵なのが
すごくよくわかりました。
三部はMr.マエストロのエナジーたっぷりの指揮で
お客様は感動の渦でいっぱいでした。

毎年思うけど今年も
色々な事があっても、演奏会が終わったときの
爽快感は最高でした。
また来年も続けていこうと思います。

・小橋(ホルン)

アヴァンの演奏会へは6回目の参加となりました。
私にとっての最大の山は、「ケルトの叫び」の2楽章でのホルンソロ。同じくケルトの4楽章でソロを吹いたUさんもロビー展示のパート紹介で書かれていましたが、私にとっても吹奏楽人生で一度あるかないかの大きなソロでした。
前日のリハーサルでもあまり上手く吹けずに迎えた本番当日。
もともと本番に強い(?)ので楽観的に考えてた部分もありつつ、今年は去年まで吹いていたトランペットではないし、こんな長いソロは初めてだし、本番でどうなるか予想がつかない怖さも同時にあったり。
でも、いざ始まってみれば、不思議なほど冷静な自分がいました。
とりあえずソロは、自分なりに本番間際の練習よりもいい出来で吹けてホッとして・・・。ケルトは他にも難しいところがあったのですが、それもなんとか終えてこれまた安心・・・。(出来はともかくとして・・・。)
2曲目以降は、純粋に後のことを気にせずに楽しんで吹くことが出来ました!
ほんと2時間はあっと言う間・・・。

十何年も吹奏楽を続けていて十何回も演奏会に出ていて毎回思うのですが、このメンバーで演奏できるのは本当にこの1回の本番限りなのですよね。
全く同じメンバーでの2回目の演奏会というのは、まずなくて。
でもだからこそ、毎回新鮮で面白いのかなとも思います。
これからも、1回限りの本番を大切に演奏していきたいなと思いました。

・彦根(テューバ)

子供の頃から何度も下書きをして、鉛筆で何回も描いた線の上から、ペンや絵の具で清書して、はみでたら、また直す、という方法で絵を描いてきた。「ちょちょっと描いてヨ」などど言われて人前で絵を描くのは、とても苦手だった。即興で描くということが出来なかった。そんな自分なので、演奏会は、毎回とても緊張するし、人前で絵を描くより苦手だった。一本の線を一発で決めなきゃいけない状況のようで。

一本の線を一発で決めなくてはいけない、とはいえ、そのために一本の線を充実させる練習を一年かけてしたり、リハーサルとかもあるし、決して純粋な一本勝負ってわけじゃないんだけど、自分の体質には合わないものに違いない。

でも今回の演奏会の、ある曲のクライマックスで、一本の線を決めなくちゃいけないのは自分だけじゃなくて全員なんだという、ごくあたりまえのことを実感した。みんなの本番の集中度っていうかエネルギーはすごい。それはプレッシャーを越える。大 勢のそういう気持ちの入り交じった、一体感と共に進む音楽。またそんな中に自分の身を置きたいと、思えた演奏会だった。